2016年 02月 20日
シークエンスとしての流れ |
住宅の設計をしていると、
玄関ポーチに向かって、 緑に囲まれながら少しずつ登っていきます。
低い軒に包まれた、玄関ポーチ。 軒が低く、さらに欄干も低くしているので、 水平方向への視線の流れが強調されます。
玄関ポーチから玄関に入ると、その先に、 ホール、食堂、そして庭の緑が目に入ってきます。
玄関三和土とホールの間は、引き戸で閉めることができ、 さらに、ホールと食堂との間の開口も、 引き戸によって仕切ることができます。
食堂側から、玄関をみており、 玄関は、単に玄関だけの機能を持つのではなく、 食堂から外に向かう空間の流れを作る場所にもなっています。
日常の暮らしから考えることになるので、
生活動線が合理的に流れるように考えることになります。
しかし、特にエントランスの動線は、
生活に対して合理的である以上に、
実は、空間としてのシークエンスの流れが大切になります。
それが、暮らしの潤いとなるわけです。
別荘の場合は、住宅よりも非日常の生活空間になるので、
そのシークエンスの流れを表現しやすくなる訳です。
住宅でも、別荘程ではありませんが、
確実に、短くてもシークエンスの流れを作ることは出来ます。
・・・・・それは次回また。
by bleis
| 2016-02-20 11:33
| ブライシュティフト住宅設計