2016年 08月 05日
基本は、田の字型プラン |
ご実家の庭先を借りて新築した、4人家族の家です。
サニタリースペースを含め2階をプライベートゾーンとし、
1階は、LDK・和室と言った、パブリックゾーンになっています。
間取りをよく見ると、
日本の住居の基本形でもある、田の字型プランの増殖型です。
一見シンプルな、どこにでもあるような間取りに見えてしまうかと思いますが、
それぞれのスペースとしての「場」を持たせながら、
生活動線に、融通性を待たせています。
玄関に入ると、メインルートの他に、玄関収納を経由するルートがあり、
それぞれ、廊下に入ると、さらに三つのルートが選択できます。
一つは、家事コーナを通るルート、
もう一つは、階段横の廊下から食堂へのルート、
さらにもう一つは、和室を抜け、居間へと繋がるルートです。
そして、最初のルート、家事コーナーを抜けると、
キッチンへ入るか、もしくは、LDスペースへと進むメインルートにも戻れます。
また、メインルートを来ても、キッチンや家事コーナへ入ることも出来ますし、
当然のことながら、食堂、居間へと入っていくことも出来ます。
さらに、階段から2階へ上がることが出来ます。
この家は、生活動線が幾重にも重なり、
進むべき部屋に向かって、ルートの選択肢が複数作られています。
また、図面上、食堂のダイニングテーブル横の壁ですが、
この壁が、食堂の居心地良さを作りだす、重要な壁となっています。
この壁が無いほうが、食堂が広くなりますが、
この壁がないと、階段の上がり口が食堂に対して正面となり、
落ち着きのない食堂になってしまいます。
壁を作ることで、ダイニングテーブル廻りのスペースと、
動線スペースを明快に分けることが出来ます。
by bleis
| 2016-08-05 10:33
| ブライシュティフトの間取り