2017年 03月 03日
階段の設計・・・1 |
限られた敷地面積に、限られた床面積の家を建てるとなると、1階の玄関ホールから7段のぼり、直角に折れます。 始めの段板7段の下は収納となっています。 上6段は、段板を浮かしています。
下から見ており、 浮かしている段板の片端は壁に飲み込ませ、 もう一端は、ササラ桁プレートで支えています。
床面とササラ桁プレートの納まり、 ササラ桁プレートから段板先端の飛び出し寸法、 ササラ桁プレートと手摺の取り付き方、
様々なディテールに砕心の気を使っています。
直線階段は両端で支えていますが、 回転部の段板は、螺旋階段の考え方で、支柱から片持ちで支えています。 ちなみに、窓の鴨居の位置と、段板の位置を合わせています。 段板は片持ちですから、鴨居とは6ミリの目地で縁が切られています。
3階から見ています。 直線部の手摺ですが、下階から一筆書きでつながっています。
様々なスペースをコンパクトに納めることが求められますが、
移動スペースの階段は、居室をなるべく広くとるために、
そのことが、特に求められます。
階段の設計は、
各部位の納め方、使う材料の特性と力の流れ方、
様々な事柄を、一つの造形としてまとめあげる楽しさがあります。
by bleis
| 2017-03-03 11:52
| ブライシュティフト住宅設計