2017年 03月 14日
階段の手摺・・・スチール編 |
階段には、原則、手摺を付けなければなりません。中心の支柱に、鉄の手摺を巻き付けます。
支柱から跳ね出した螺旋階段は、 階段の外側に手摺が取り付きます。 そして、柔らかな曲線で、水平部に移行できます。
行って来いの階段ですが、 中間の立ち上がり壁の上に手摺を添わせ、 そのまま、水平部へと流れて行きます。
廊下の立ち上がり壁から持ち出しで、支えていますが、 手摺壁の仕上げ工事が先か、 鉄の手摺を先に取り付けるのか、 さあ・・・どちらでしょうか?
構造柱ではない2本の細い鉄の支柱を立て、 そこを拠り所として、手摺を支えています。
階段が木で作られていますので、 2本の支柱を木で作っています。 その支柱を拠り所として、手摺は支えられています。
階段の一部に壁や柱がないので、 手摺の先端部を支えることができません。 そこで天井から丸鋼を吊り、 その丸鋼で手摺を支えています。
丸鋼を階段踏み板に差し込めば簡単ですが、 あえて縁を切って浮かせることで、 造形として軽やかさを表現しています。
壁がまったくありませんので、 階段を支えているFBのササラ桁を拠り所として、 手摺を支えています。 ササラ桁から出てくる丸鋼は、 水平から垂直へ、そして斜めに、 さらに垂直へと移行し上昇していきます。
手摺の素材にも色々あること思いますが、
握り部分に連続性を持たせ、
かつ、階段の形態に則した形で表現するには、
丸鋼の持っている材料としての特性に則して、
使いやすさ、施工性の良さ等を考え合わせ、
その時その時の階段の置かれている状況の中で、
様々な形態を考えることになります。
そして、階段と手摺の詳細図(施工図として使える詳細図)を描いているときが、
設計者として、この上もない至福の時です。
とは言いつつも、スタッフが図面化しているのですが。
by bleis
| 2017-03-14 18:28
| ブライシュティフト住宅設計