2017年 03月 31日
間取りで作る断熱層 |
住宅には、様々な居室とスペースがあります。
敷地の特性や家族の暮らし方など、様々な条件のもと、
各部屋、各スペースは互いの関係をつくりながら、
間取りとして構成されていきます。
しかし、必ずしも、それぞれの部屋やスペースが、
ベストポジションに置かれるとは限りません。
この家は、寝室が西側に置かれ、
かつ敷地西側に道路があるので、
西日が、ダイレクトに西側壁面にあたります。
また、ご主人の仕事柄、昼間に寝ることがあるので、
午後の西日による、室内の温度上昇が気になりました。
そこで・・・・・・、西側壁面と寝室の間にバッファーゾーンのスリット空間を作り、 そのスリット空間が断熱層になります。 そして、西側壁面には当然窓は作らず、 西日の影響を受けない、南側と北側にスリット窓を開けました。
この窓を開けても、外から覗き込まれることはなく、 開け放しにしておくこともでき、 寝室に風が入り込みます。 スリット空間は吹き抜けとなっており、 1階の居間と繋がり、上下階に関係が生まれます。
by bleis
| 2017-03-31 17:10
| ブライシュティフトの間取り