2017年 06月 29日
夫婦別室に一工夫 |
年を重ねると、
何事においても、個人差が際立ってきます。
物の好き嫌いから始まり、
特に、身体における外的な刺激については、その感じ方に大きな差が生まれます。
生活の中で、寝る(睡眠)と言う行為は、なかなかデリケートなもので、
部屋の温湿度、朝方の光の入り方、そして、様々な雑音、等々、
これら外的な刺激に対して、人それぞれ感じ方が違ってきます。
そんなことで、年を重ねた夫婦の家づくりの場合、
夫婦別室を希望する方も、決して少なくありません。夫婦別室としましたが、 年を重ねれば重ねるほど、睡眠時の身体の不調も増えてきますし、 また、身体が不調なときなどは、 お互いの気配を感じ取っていたいものです。
そこで、枕元の位置、襖一枚の開け閉めで、 互いの寝室がつながるようにしてみました。
襖を閉めた状態です。そして襖を開けました。
さらに、衣類の管理は奥様が行なうことが多く、
クロゼットへは奥様の部屋から直接行くことができます。
しかし、ご主人も、奥様の部屋を通らずに、
廊下経由でクロゼットに入ることもできます。
住宅の間取り作りとは、生活の様々なことを想定して、
できる限り、
その生活から受けるストレスを少なくするように考えることになります。
生活を想像し、間取りを創造する行為が、住宅設計だと考えています。
by bleis
| 2017-06-29 11:05
| ブライシュティフトの間取り