2017年 07月 04日
「和室」って何・・・?第2弾 |
「和室」って何・・・?、の第2弾です。
地袋の上が飾り棚となっています。 地袋襖の重なりライン、窓の縦ライン、 そして、空調機を隠す縦格子のライン、 一直線のラインとして合わせています。
だからどうしたのと言われてしまえば、それまでですが、 私は、空間構成の一つとして結構こだわってしまいます。
作り付けの文机とその脇の地板、 そこが、この和室の室礼のスペースです。
4畳半の小さな和室。 だからこそ、入ってすぐのところに地板を敷き、 部屋に奥行き感をつくりました。 そして、その上に小棚を設け、窓の敷居ラインとつなげています。
変形した屋根裏の和室です。 三角形の床の間の一部に棚をつくり、 その下には、空調機が隠されています。 床柱は化粧柱ではなく、屋根の小屋梁を支える要の柱です。
収納の下が室礼のスペース、 そして、写真右横には、出入り口の襖に挟まれたスリットガラス。 さらに、収納左横には直交する小さな棚。 幾つかの部位を構成することで、 部屋の重心を下げるように心掛けました。
和室が他の居室と明らかに違うのは、
椅子座ではなく床座であることだと思います。
床座であると言うことは、
部屋に対して視線の位置が下がることとなり、
その視線の位置に合わせて、部屋の重心を下げることになります。
重心を下げる方法としては、
和の室礼を施すスペースの位置を、低く抑える方法があります。
by bleis
| 2017-07-04 15:24
| ブライシュティフト住宅設計