2016年 03月 31日
敷地の個性を生かす |
敷地の形状は、どれ一つとっても同じものはありません。
玄関ポーチが南側にあり、一日中明るいポーチです。 その玄関ポーチから格子越しに、庭が見えます。
玄関扉を開けると、 玄関ホールの先に、北の坪庭の緑が目に入ってきます。
玄関から見えた坪庭が、居間からも見えます。玄関ホールと居間が一つの空間として繋がっていますが、 壁から引き戸を出してくると、 玄関ホールと居間を仕切ることもできます。
玄関ホールから居間に入ると、 先程、玄関ポーチから見えた庭が、再び見えます。
建築家としては、その敷地の持っている個性を生かし、
家のプラン(間取り)を考えていくことになります。
南面の幅が長い敷地は、
往往にして南北方向の奥行きが少ないものです。
と言うことは、
各部屋、南に面して開口部を取りやすくなるのですが、
その開口部の先に残る外部空間は少なくなります。
そんな敷地に設計する際には・・・・・
南北に庭を造り、その庭で建物を挟み込んでいます。
南の庭も、北の坪庭も、決して広くありませんが、
居間を挟んで、南北の庭が繋がることで、
実質の床面積より広く感じる居室になります。
南側の庭が広く取れないのであれば、
北側にも庭を作り、南北の庭と居室を一体の空間にしてしまいましょう。
・・・・と言う、解決方法もあります。
by bleis
| 2016-03-31 16:33
| ブライシュティフト住宅設計