2016年 07月 22日
行き止まりのない間取り |
間取りを作る中で、
生活動線、家事動線と言った言葉を良く聞くかと思います。
この言葉、この十数年間で言われるようになった訳ではなく、
単一機能しか持っていなかった竪穴式住居から、
複合機能を持った田の字型の間取りへと進化していく中で、
実は常に考えられてきました。
明治以降から現在まで引きずっている「中廊下式」の間取りは、
生活様式が大きく変わった維新以降、
生活動線を考える中で、生まれた形でもあります。
さてさて、難しい話はさておき、
ブライシュティフトで設計した家で、
中庭を持ったコの字型プランで、2階にLDKとユーティリティーを置き、
中庭上部吹き抜け部分に、居間と食堂を結ぶブリッジテラスを持っています。
このテラスを南側に少し膨らましていますが、
洗濯物を干すためのスペースにもなっています。
キッチンから一直線に繋がる家事動線(裏動線)によって、
ユーティリティーへと行き来でき、
このユーティリティーで洗濯し、そして、このテラスで干し、
また、干し終わるとユーティリティーに取り込み、
この場所で、アイロンをかけることができます。
裏動線があれば、階段室へと繋がる表動線もあり、
平行する裏動線と表動線は2カ所で繋がり、回遊動線を作っています。
また、ユーティリティーは居間へと繋がり、
当然、キッチンは食堂と繋がりますので、
2階は、行き止まりのない間取りになっています。
by bleis
| 2016-07-22 11:22
| ブライシュティフトの間取り