2016年 08月 19日
生活動線、てなんだろう・・? |
間取りを考える上で、動線計画が大切になります。
その動線の中に、家事動線や生活動線と言った概念があり、
家事動線とは、キッチンを中心とした家事廻りの動き方を考慮しますが、
生活動線とは、今一つ、つかみ所がありません。
それでは、生活動線とは、何を拠り所として、考えればよいのでしょうか・・・?
この家は家族3人で暮らし、
1階にLDKと予備の和室、そしてサニタリースペースがあり、
間取りを大きくゾーン分けすると、
LDK廻りを含むパブリックゾーンと、
個室廻りのプライベートゾーンに分かれますが、
サニタリースペース(洗面室・浴室)をどちらのゾーンに置くかで、
実は、生活の中での動きが変わってきます。
この家は、サニタリースペースを1階のパブリックゾーンに組み込んでおり、
2階の個室から、入浴のために1階に降りてきた際、
階段を下り、1階の居間や食堂、そしてその他のスペースを通らずに、
すぐ、サニタリースペースへと入ることが出来ます。
また、1階の予備の和室は、
ご両親が来た際の寝室にもなり、さらに同居した際の個室にもなります。
その和室から、やはり裏動線で、
サニタリースペースへと行き来できるように考えました。
個室(寝室)からサニタリースペースへ行くのに、
出来ることであれば、居間や食堂を抜けて行きたくないものです。
生活動線の考え方の拠り所とはとは、
このパブリックゾーン、プライベートゾーン、
そしてサニタリースペースとの関係を考えることだと思っています。
ちなみに図面左側、
by bleis
| 2016-08-19 10:44
| ブライシュティフトの間取り