風通しの良い納戸を作る |
「収納を沢山つくりたい」・・・・。
これは、必ずと言って良いほどに、建て主から出る要望と言えます。
収納の方法には大きく分けて二通りあり、
一つは、部屋として収納室を作る方法と、
もう一つは、各部屋やスペースに、細々とした収納を分散させる方法があります。
日本従来の収納方法は前者にあたり、
家屋の中に作る場合が納戸となり、屋外に作る収納が蔵となります。
さすがに今の時代、蔵を作ることはできませんが、
納戸であれば、十分に作ることは可能です。
では、間取りの中で、その納戸をどの位置に置くか?
・・・・それが次の問題となります。
納戸は、普段の生活で頻繁に使う物を収納する訳ではないので、
各部屋やスペースと密接な関係を持つことを必要とされません。
とは言え、収納部屋として独立してしまうと、
それこそ、頻繁に出入りすることが無くなり、
ある意味で、死に部屋となり、いつも湿気た場所になってしまいます。
そこで、この家では、玄関収納と繋がる形で納戸を設け、
廊下への裏動線として作ってみました。
収納物は、普段使わない物、季節替えで各部屋のクロゼットから外された衣類・・、
等々、様々な物が収納されることになります。

人の生活動線が繋がることで、実は風の流れの動線も繋がり、
ガレージと裏庭を繋ぐ、風通しの良い玄関収納と納戸となりました。