2017年 02月 17日
上ばかりを見ています。 |
旅行に出て、カメラを被写体に向けている姿は、
繊細な装飾が美しく、 思わず、パシャリ。

教会の天井です。 柱から枝分かれした細い幹が、天井を形作っており、 垂直材がそのまま水平材に移行しているので、 空間構成に流れを感じます。

円柱の上に、線材で形作った曲面天井が載っています。垂直材の柱と、天井のフレームがはっきりと分節しており、 空間に、垂直性を感じます。

写真上、横軸に対して列柱がアーチ状につながり、 縦軸については、線材で構成された曲面で繋げています。 4本の柱で囲まれた一つ一つの曲面ですが、 それぞれ違った線材構成になっている所が・・・すごいですね。

構造体は消され、装飾で空間を形作っています。
職業柄、変な人になります。
上ばかり見ているとか、下ばかり見ているとか・・・。
今日は、上パターンです。




どちらにしても、全てを手仕事でつくり、同じ物が二つとない世界。
そして、少しずつ手直しをして今に伝えて、
これから先の時代に残していくのでしょうね。
産業革命以前と以後では、建築の生産システムが180度代わり、
二百年〜五百年後の世界に、現代建築はどのような形で残るのか、
まったく想像がつきません・・・?
by bleis
| 2017-02-17 11:46
| 建築