2017年 05月 07日
材料を使い分ける |
階段には手摺を付けなければなりません。
メインの手摺は木で作り、 落下防止の補助材として、鉄を用いました。

手摺の曲がり部分が多くなると、木より鉄の方が有利です。
木の曲がり部分は、削り出しでつくらない限り、 剛接合でつくるのは難しく、基本ピン接合になります。 その点、鉄は、特に丸鋼は曲げ加工が容易くでき、 曲がり部分が多くても問題ありません。
ただし、曲げ部分に水平力を与えると、ぐらつきますので、 曲げ部分と支点間距離には、注意が必要です。
その手摺の形状は、使いやすさが担保されていれば
階段の形に合わせて、様々な形状が考えられます。
素材は基本、木、鉄、合成樹脂系、となりますが、
ブライシュティフトでは、合成樹脂系は味気ないので使いません。
残るは、木と鉄になりますが、
どちらを使うか、階段の形状から導きだされる法則はなく、
階段が置かれている空間全体のバランス、そして使いやすさも含め、

と言うわけで、
手摺の用途と素材の特性に則して、素材を違えてみました。
by bleis
| 2017-05-07 17:26
| 暮らしから考える家