2017年 06月 04日
たかがタイル割り、されどタイル割り。 |
玄関までのアプローチや、玄関三和土の仕上げには、

赤みの強いアースカラーのタイルです。 段鼻先端は役物として特注で作ります。 ポーチに上がったところで、 進行方向に合わせて、タイルの割り付け方向が変わります。

白系のタイルです。 通路からポーチへと1段上がりますが、 ポーチの先端は、ステンレスのフラットバーで見切り、 さらに、先端部分のタイルの貼り方を直交させています。 進行方向の向きが、1段上がる時に瞬間、その方向が変わるからです。

銀黒色のタイルです。 ここでも、ポーチの進行方向と玄関内部の進行方向、 進行方向に対して、タイルの割り付け方向が変わります。 ワックスをかけると、美しく黒光りした床になります。

細長い通路の単調さを無くすには、と考えました。 進行方向のどちらから見ても、 進行方向に対して矢印に見えます。

台形の玄関ポーチで、手摺側の2辺を、 タイルの貼り方を変えることで縁取りしてみました。 

縁取り部分のタイルと、面のタイルの納め方ですが、 どちらとも、角部廻りが割り付けの起点となります。
色々な材料があります。
石、タイル、洗い出し、モルタル、コンクリート打ち放し・・・・、と、
更に、それぞれの素材にも、幾つもの種類があります。
建て主さんの好みもありますが、
建築家によっても、使う材料に傾向があるようです。
ブライシュティフトでは、比較的タイルが多く用いられます。
形状は2丁掛けタイルで、
その中でも某メーカーの短辺6㎝長辺21㎝のタイルを使います。
色合いも、幾つかありますが、
その中で、アースカラー系、白系、銀黒、を使うことが多く、
建て主の方と相談しながら、決めていくことになります。
そして、タイルを使うことで、
設計者として、楽しいことの一つにタイルの割り付けがあります。







面全体の割り付けと共に、端部の納まりも考え合わせ、
設計者の頭の中では、
その割り付けとなった、合理的な理由を持つようにしています。
単なる、設計者の自己満足かもしれませんが・・・・・。
by bleis
| 2017-06-04 12:15
| 暮らしから考える家