2017年 08月 23日
ガラスの衝立て |
大きな住宅でない限り、
この写真だけ見ていると、 写真右側のガラスの衝立ての意味が分かりませんが・・・・。

居間側から見ると、 玄関三和土からの視線除けであることが分かります。 引き戸によって、玄関ホールと居間を仕切ることもできますが・・・。
引き戸で仕切った際、衝立てのガラスを上下で分割することで、 下部の曇りガラスは、衝立て本来の目隠しの役割を持ち、 上部は、透明ガラスにすることで、空間のつながりを作っています。

ガラスを上下に分割するための無目を、和室の長押のように廻し、 玄関の壁面を構成してみました。 玄関室内の空間の重心が下がり、 落ち着き感をつくり出すことができました。
玄関ホールから廊下などを経由せず、そのまま居間に入ることがあります。
その際、玄関の三和土スペースから、
居間の中を直接のぞけなくすることもできます。


生活を考えることから、
空間のデザインやディテール処理が生まれてきます。
これが、ブライシュティフトの設計手法とも言えます。
by bleis
| 2017-08-23 11:05
| 暮らしから考える家