2007年 12月 02日
テーブルを作る |
先週、20年間テーブル製作をお願いしている、
家具職人、古市さんの山梨の工房に行ってきた。
7年ぶりの訪問だ。
現在、来年6月までに数卓のテーブルをお願いしている。
工房内には、12月に引き渡しするお宅の、テーブルが、
製作途中の形で置かれている。
今回は、
1月に引渡しするお宅の、テーブルに使う材料を見に行ってきた。
材料は、ナラ材とウォールナット材。
両方とも、ブックマッチの二枚はぎで天板を作る。
ブックマッチで作るため、
材の幅、長さ、厚さ、どれも、それなりのものを要求される。
ナラ材は、古市さんが長年持っていた材料を使うことに。
含水率は、自然乾燥で6%以下に。
ウォールナット材は、新規購入したもの。
材の表情は申し分ないが、含水率が多少高め。
釜に入れ、人工乾燥をかけたが、
こちらの希望の数字までには落ちきらない。
今製作しても、テーブルを使う中で、1年間で1センチは縮む。
反りも考慮して、天板は設計より厚く、そして大きく作ることにした。
使いながら自然乾燥させ、そして大きさと、厚さを調整していく。
・・・・・当然、足と天板は、動きを考慮して接続する。
テーブルの完成は、使い始めて1~2年後。
これぞ、顔の見えた職人さんが作る、一品生産物。
買ったときが完成している、工業製品とは一味違う。
自然材料は、こちらの希望の材料が、
右から左に簡単に、調達できるわけではない。
いろいろな問題を克服し、そして受け入れながら、
自然材料と付き合うことが求められる。
そして、使いながら汚れて、その家族の歴史が刻まれていく。
・・・・・・ん~、テーブル作りはやめられない。
by bleis
| 2007-12-02 11:57
| 家具